PCBゼロ社会へ
私たちは経済や文化を発展させることによって、様々な利益を手に入れることができました。
しかしその反面、様々な利益を得ることにより地域環境を悪化させてきたことも事実です。
「地球環境を守る」という取り組みにおいて、国の施策を遵守するだけではなく、一人ひとりがさらに家庭や職場環境の中から「地球環境を守る」という取
り組みを模索し実行することが不可欠だと考えます。
そこで私たちは、その志を同じくする仲間たちと『一般社団法人 日本環境事業支援機構』を立ち上げました。
テーマは有害化学物質[PCB=ポリ塩化ビフェニル]廃棄物の推進です。
環境省では、2001年にPCB特措法を施行し、廃棄物の処理に当たってきましたが、諸事情によりなかなか進んでいないのが現状です。
私どもは、微力ではありますが国の施策関係法令に従い、少しでもこのPCB廃棄物処理問題を前進させていきたいと考えております。
おかげさまで現在では、専門知識を持つ全国各地加盟店が活発に活動を開始しております。
今後とも一層のご指導ご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
JES株式会社の業務内容
PCB使用廃安定器調査
[1]PCB含有・不含有の徹底調査
高濃度処理費用は1kgあたり28,000円(税別)と高額です。不含有安定器の誤った高
額処理を回避します。不含有安定器は、産業廃棄物として処理できます。
[2]安定器の重さを計り、正確な総数、総重量を把握
個別計測し、処分物の総重量を明確にすることで、正確な処分費用の予算取りが可能と
なります。(JESCOに申請した重量と差異が生じた場合、超過した処分物は別途請求されます)
[3]すべての安定器の漏洩検査
漏洩物があれば、完全密閉して厳重に保護及び隔離し、二次汚染を防ぎます。
(過度な漏洩物は、引き取りを拒否される場合があります)
PCB廃棄物コンサルティング業務
[1]高濃度PCB廃棄物
① 事務代行手続き「搬入荷姿登録」の書類作成のコンサルティング保有事業者様の煩雑な手続きに伴う事務処理が不要となります。
② 高濃度PCB廃棄物運搬にかかわる書類作成、搬出立会いのコンサルティング
[2]低濃度PCB廃棄物
処分先事業者、運搬事業者の選定・見積入手・決定・契約締結代行・処分完了確認
(マニフェスト入手)までの一貫したコンサルティング業務
届出書作成・提出代行業務
都道府県知事に届け出る「PCB廃棄物の保管及び処分状況等届出書」の作成・提出代行業務
PCBについて
PCBはPoly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称であり、工業的に合成された油状の物質で、化学的に安定し燃えにくく電気を通さない等の性質を有しているため、電機機器の絶縁油や熱媒体等に使用されてきました。
しかし、国内では昭和43年に“カネミ油症事件”が発生し、その毒性が社会問題化しました。PCBの毒性により、昭和47年にPCBの製造は中止されました。
その後PCBを使った製品処分のため、民間主導による廃棄物処理施設の設置が図られてきましたが、地元住民等の反対で、なかなか処理施設が設置できず、PCB廃棄物が40年以上に渡って保管が続けられています。
保管の長期化により、紛失したり行方不明になった安定器等に入っていたPCBによる環境破壊がこれからも懸念される状況にあります。
また、国際的にもPCBを全く使用していない極地や遠洋でのPCB汚染が拡大していることを背景に「PCB等の環境に残留しやすい有機汚染物質の廃絶・削除を行う」ことを決めた“ストックホルム条約”(日本では平成14年に批准、平成37年〈令和6年〉までに使用を停止、平成40年〈令和9年〉までに処理を完了することが公約)が制定されました。欧米等では既にかなりの数が廃棄
処理されており、わが国においても早期処理の実現が望まれます。